褌と洋服



私たち現代の日本人のほとんどは日常を洋服で生活しています。そして男性のほとんどはズボン(下注)をはいています。
で、ズボンと褌なのですが正直言って相性はいま一つです。
慣れれば平気という部分もあるのですが、越中褌の前垂れは股間でもモサモサしますし、六尺の「みつ」のふくらみが気になることもあります。
洋服と一番合う褌と言えば前垂れがなくパンツに最も近いもっこ褌でしょう。見た目も機能も一番すっきりします。

ズボンに合わせる越中褌として、「短越中褌」を作ってみたことがあります。越中の前垂れを短くしたものです。
参考までに紹介いたしましょう。


【短越中褌の製作】


越中褌の心地よさはそのゆる加減にあります。ズボンと越中褌の組み合わせでは、まるでノーパンにズボンを履いている感覚です。
今回は試作なので、一番安いT字帯を使用。(新品です)



15pほど短くしました。
端はし下の写真のように折り込んで、ミシンで縫います。
昔のお母さんは、手縫いでしたでしょうが、強度的な問題からもミシンをお勧めします。
今回はちょっと切りすぎたようです、10pぐらいがちょうどよいかもしれません。
自作の越中褌については褌を作るを参照




(注)ズボンはフランス語のjuponから来た言葉です。現在のファション業界では、スラックスとかパンツといった名称の方が一般的かと思われますが、このサイトでは西洋式の男性下着を「パンツ」と呼ぶため、混同を避けるため「ズボン」という言葉を使用します。

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