褌に関する言葉



「緊褌一番」(きんこんいちばん)
意味:気持ちを引き締め、覚悟を決めてとりかかること。大勝負の前の心構え。「緊褌」はふんどしを固く締めること。
(筆者注) こういうことはパンツではできませんね。

「褌を締めてかかる」(ふんどしをしめてかかる)
意味:気持ちを引き締めてとりかかる。

「褌担ぎ」(ふんどしかつぎ)
意味
@上位の力士の褌を担いでしたがっていくことから、下位の力士のこと。
A転じて、下っ端のもの。最下位のもの。

「褌祝」(ふんどしいわい)
意味:13歳から15歳に行う成年の祝い。へこ祝い。たふさぎ祝い。

「褌親」(へこおや) 「褌息子」(へこむすこ)
意味:褌祝いでなる仮の親(後見人)を褌親、その逆を褌息子という。

(筆者注) 主として九州地方で使われていた「へこ」「兵児」には次の意味があります。
@陰茎 A褌 B15歳から25歳ぐらいの若者
「兵児帯(へこおび)」というものがありますが、これは褌のことではなく上野の西郷さんの銅像が締めているような帯のことです。


上野公園の西郷隆盛像

「他人の褌で相撲をとる」(ひとのふんどしですもうをとる)
意味:他人の物を利用して自分の事に役立てる。 

「見上げたもんだよ屋根屋の褌」(みあげたもんだよやねやのふんどし) 
意味:地口(じぐち)の一つ。上を見る意味の「見上げる」と、立派なものを「見上げる」を掛けて言う。 
啖呵(たんか)売りの口上の一つ。お客たちが立派な人であると煽て上げて言う。
(筆者注)「男はつらいよ」でも使われていましたね。

「義理と褌欠かされぬ」(ぎりとふんどしかかされぬ)
男子は常に褌を締めなければならないように、義理を欠いてはならないという意味。

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